「この世の全てには各々の流れというものがある。」

◆【闇】メイリン(CV.菊地美香)

メイリンは、長い間流れを観察して世界をさまよってきた。世界とは常に均衡を保たねばならず、秩序や混沌、そのどちらにも傾いてはいけないものだから。その均衡を保つことはメイリンの使命である。
旅の途中には危険なことも多かったけれど、他人の業を判別できるという能力は常にメイリンを助けてくれた。「均衡」についてもう少し語るなら、実際のところ悪業を積んできた者だとしても世界の均衡のために必要となることは多々ある。そのような者と出くわすたび、メイリンは均衡を維持せねばいけない自身の宿命と、彼らを止めろと叫ぶ良心の間で散々悩まされた。良心に従って目の前で苦しんでいる人を助けても、その自己満足にすぎない行為が積み重なり結局は均衡を壊してしまうことにでもなれば……
神霊はそんなメイリンを見守り続けた。なんの答えも出してあげることはなく。悩みは膨らんでいくばかりだった。

そんな中、メイリンは大森林の深層部にてネトードゥームの流民たちと出会い、均衡の流れに基づいて彼らの再建活動を助けるため留まることになる。そこには一人の獣人騎士がいた。小さくて、固く、自信の信念に恥のない騎士。自らの信じる価値について悩みはするものの、決して長く悩むことはない者。彼はやりたいこととやらなければいけないこと両方を躊躇なくやり遂げていた。メイリンの理想の姿そのものだった。
彼を見つめ、メイリンは自らも気づかないうちに、一番高い壁を乗り越える。

神霊は静かに、温かい笑顔を向ける。

◆ 【闇】メイリンのスキル紹介