◆【火】ラシャード(CV.森久保祥太郎)

ラシャードは砂漠国家であるネザマ・シャーロックの由緒正しい家柄に生まれた。限りあるオアシスを巡って様々な謀略や争いが頻繁に繰り広げられる所だ。貴重な魔道具をどう手に入れ、どう自慢するかよりも、その動作原理が気になる彼にとって、親族からの期待はただの負担に過ぎなかった。

ラシャードは同族間の文化交流の一環としてエルフェンハイムで行われた研修に参加したが、それが彼の運命を大きく変えたと言えるだろう。そこで彼はラフラスに出会い、魔道工学に触れ、偶然にも第3魔塔の学会に参加する機会を得た……それらの時間は、ラシャードの人生で最高の瞬間だった。その後の彼については、説明しなくても分かるだろう。家の反対、絶縁、婚約者の家からの強い抗議、終いには家柄の名誉を守るために暗殺まで企てられた。だが、そのどれもラシャードを止めることはできなかった。
痛いほどに暑い日光が照りつける砂漠から、吐く息を目で確認できるほど寒い北方へ。エルフェンハイム第3魔塔復興期の始まりであり、魔道工学の認識が変わる時代の幕開けだった。

生粋の研究者であり、社会性はやや欠如していると言われているが、少し不器用なだけで悪意があるわけではないことを覚えておいてほしい。


◆ 【火】ラシャードのスキル紹介