◆ 【光】シフリエード (CV. 田村ゆかり)

太初のドラゴンとも呼ばれる古龍。彼らは世界の傍観者に近いが、その子孫と呼べる存在がたった一度だけ歴史の表舞台に現れたことがある。

「古龍の末裔」と呼ばれるシフリエードが、初めて人類史に姿を表したのは第2次魔道大戦の頃だった。雨が降るように果てしなく続く癒しの力と、どんな危険があろうと動じない屈強な心は、皆の心に印象深く残った。そんな彼女のそばに1人また1人と少しずつ人が集まり、すべてが終わった後、彼らは魔道大戦の12英雄という名で呼ばれ始めた。だがシフリエード本人にとって、英雄という名も偉大な血統もそれほど重要ではなかった。ただ、傍観を否定するほどに世界は美しく、その中で生きている平凡で普通の存在が大切だったのだ。世界にただ一人だけ存在する古龍と人間のハーフ。どこにも属さない者として、長い間生きてきた彼女にとって、一緒に泣き一緒に笑った彼らとの思い出が一番大切な宝物だ。

シフリエードには、これからもっと多くの思い出を作ることができる、長い時間が残されていることが何よりの救いである。だがその一方で、悲しくもその時間を共有できる者は少しずつ減っていくのである。彼女はたまにこう考える。いつか自分を知る者がこの世界からいなくなった時が、この旅を終わらせる時だと。そして、長い長い、目覚めることのない眠りにつくことを想像する。

しかし無限の時間の中で、数多くの星の光の中から彼女を見つけ出し、途切れることがない縁を結ぶことができるとしたらどうだろう? あなたの旅は終わらないと、そしてこれからもいつもあなたを忘れないように、私の側にいてくれないかと一度聞いてみるのも悪くないだろう。鼻で笑われるかもしれないが、その揺れるしっぽは隠しきれないだろう。

◆ 【光】シフリエードのスキル紹介