◆【闇】ブランドン (CV.子安武人)

ブランドンが今の姿になるまでには、数えきれないほどの出来事があった。混沌の呼びかけに従い、不滅の妖精を飲み込んだ後、彼が治めていた王国は滅亡した。そして、彼の肉体は時間と逆行する形で固定された。

彼は、大地からも拒絶され、永遠の時間を暗闇の中で過ごす運命だったが、不意に現れた1人の精霊使いが彼の人生を大きく一変させた。朝の輝く太陽も、虫の鳴き声が聞こえる夕焼けや温かな食事も…確かに、これまでの長い年月の中で幾度も経験してきたことが、全く別のものに感じられた。たわいないことで笑える時間がとても懐かしく、また愛おしく感じられた。たとえ時間の流れは平等でないとしても、いつか別れが訪れるとしても、このままで十分だと思っていたブランドンだったが、世界は再び彼を裏切った。

2度の災難と喪失。この悲しみや絶望を乗り越えられる人間は、世界中のどこを探しても存在しないだろう。人々は、よく彼のことを超越した存在として認知するが、果たしてそうなのだろうか。実際にブランドンの手に、選択する権利が与えられたことはないのだ。不滅の命も、失われた記憶についても。

◆【闇】ブランドンのスキル紹介