◆ 【火】リン(CV.南條愛乃)

眠る前、椅子に座りながら考えていると、どうしても思い浮かび上がる点がある。それは、無力だった自分に対する悔みの気持ちと、今はただ疑問として残る記憶。森が燃え広がり、逃げ出したあの日の夜の事。あの小さな山小屋を見つけることができなかったら、自分はどうなっていたのだろうか?

リンの世界が、大きく変化したあの日から、彼女の新しい旅が始まった。快くリンを自分の小屋に入れ、様々な知識を教えてくれた薬草博士の老人と、ある少年との出会いは、今のリンを構成する根幹となった。最初は、薪を割ることさえままならなく、頼れる従兄の手助けが必要だったことも多かったが、リンは決して立ち止まらなかった。

むしろ、諦めることなく、行動し続けた。実力が伸びる様子も見えず、努力が実を結ばない状況が続いたとしても。時が経ち、大森林で右に出る者はない優秀な冒険者になったブレイク家の末っ子は、今も遺跡の探査隊員として、旺盛な活動を繰り広げている。たまには過去を振り返り、彷徨うこともあるが、心配はいらない。大切な思い出と、賢明な者の助言、そして頼もしい家族と、燃え盛る意志まで。その全てが、リンの未来を明るく照らすだろう。

◆ 【火】リンのスキル紹介