◆ 【光】ラフラス (CV. 立花慎之介)

まだ、ラフラスが地上から数センチしか浮いていなかった頃、エルフェンハイムは、今よりもっと厳しい冬を迎えていた。戦争の余波で文明は何世紀も後退し、現在のような発達した造船技術も航海士たちもいない当時の世界では、他国からの援助は期待できなかった。その為、雪山に閉ざされたエルフたちは団結せざるをえず、自分たちの得意なことは何かを考えた。それがまさに現在の魔道工学の起源だ。エルフは強い魔力と超越的に優れた記憶力を持っている場合が多く、それは回路と魔力を扱う技術において、紛れもない利点となった。その扉が開くと発展はあっという間で、エルフェンハイムは確固たる特色を持つ国家として位置づけられた。やせ細った大地と、大陸の中心部から遠く離れた場所に位置するにもかかわらず、他国が無視できない影響力を持つようになったのだ。

では次に、私たちが知るラフラスについて語るとしよう。最初の魔塔主であり、最後のエルダーエルフ。そして魔道工学の預言者であり、全てのエルフたちの親でもある。この全ての言葉がたった一人のことを示していて、その彼が平然と私たちとティータイムを共にしているなんて信じられるだろうか?とにかくこの悠々自適なエルダーエルフは、現状に比較的満足しているようだ。立派な弟子たちがいて、彼らが成長して次世代の柱として活躍してくれている。予想とは異なり訪れた縁もまた、立派な成長過程のなかにある。災いは、またいつ動きだすか分からないが、ラフラスは不安や心配で目の前にある日常を台無しにするほど、短い歳月を生きてきたわけではない。長い時間を生きてきたからこそ、彼はいつも同じ姿勢を崩さずにいられるのだ。世の中の全てを愛しながら、経験と生きてきた年月が後輩たちの背中を押してくれることを願いながら。

◆ 【光】ラフラスのスキル紹介