◆ 【地】ジョシュア (CV. 木村良平)

ある日突然、帝国は崩壊した。永遠だと思っていた苦痛から、いとも簡単に抜け出せる日がくるなんて。実験体だった少年は、皆が逃げた研究棟の屋上に座り夜空を見上げながら考えた。実は喜びよりも虚しさの方が大きかったのだ。だが、感傷に浸っていられる時間はそう長くはなかった。廃墟となった実験室の中で泣き疲れ眠ってしまった小さな兄弟たちに布団をかけたり、材料を集めて食事の準備をしたり、すぐ散らかる小さな空間の整理をするだけで、一日はすぐに終わってしまった。

研究棟の廃墟の上に思いがけず生まれた空間が、孤児院として周囲に認められるまでに、ジョシュアは様々なことを修得していった。料理道具と手術道具の区別さえままならなかった少年は、慈善活動に参加し、運営予算をまかなえる青年へと成長した。不愛想かつ、人見知りで、面倒なことはできるだけ先延ばしにしようという性格に変わりはないが、今では子供たちも彼の本音を見抜き、小言を並べるまでに成長した。その青年はそんな日々を本当に愛していた。

この日常に大きな変化をもたらしたのは、とても遠いところから送られてきた一枚の手紙だった。

◆ 【地】ジョシュアのスキル紹介